中国共産党第19回全国代表大会(19大)閉幕後の10月25日に中央政治局常務委員に選出された栗戦書氏が香港・マカオ事務を主管するとみられている。26日付香港各紙によると、栗氏は習近平・国家主席、李克強・首相に次いで序列ナンバー3となったことから、来年退任する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の張徳江・委員長の後任となり、同時に中央港澳工作協調小組の組長も務める見通しだ。栗氏は習主席と同時期に河北省の某県の党委書記をそれぞれ務め、仕事上で頻繁な交流があったことから習主席とは30年余りの付き合いとなっている。全国香港マカオ研究会の劉兆佳・副会長は、栗氏がこれまでも対香港政策に参与した可能性があることや、対香港政策は返還20周年記念式典での習主席の講話や19大の報告で明確に示されているため、幹部人事による影響は小さいと指摘した。また同じく常務委入りした汪洋・副首相の方が香港とのつながりが深いため、香港・マカオ事務を主管する可能性も残されている。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20171026_4637/