神戸製鋼所による検査データの改ざんが問題となっているが、2018年第3四半期に開通予定の広深港高速鉄路(広州―香港間高速鉄道)の列車車両に同社製品が使用されていることが分かった。10月20日付『明報』によると、中国の鉄道車両メーカー「中車青島四方機車車両」は2013年に車体のメーンストラクチャー部分のアルミ材を川崎重工から購入。その素材は神戸製鋼から川崎重工へ納品されたものだった。気になる安全性だが、中車青島四方の話では、神戸製鋼が現在は2016年10月から今年9月に販売したアルミ材について検査を行っている段階で、それ以前に販売されたものについてはまだ提供できる資料がなく、該当の製品の安全性が確認できるのは月末になる見込みという。香港鉄路公司(MTRC)では、列車の素材や性能が国際安全基準に符合するようメーカーに要求しており、また列車完成後も生産地と香港の両地で検査を行い、それに合格して初めて納品となると説明。列車の運行開始前にもあらゆる安全検査に通過する必要があると話している。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20170915_3574/