林鄭長官、「一地両検」の優先審議を要求【香港―政治】

林鄭月娥・行政長官は10月17日の記者会見で、立法会での不動産抑制策に関する審議を一時中止して高速鉄道の「一地両検」の審議を優先させることを発表した。18日付香港各紙によると、林鄭長官は拘束力のない政府議案を25日に立法会に提出するのに向け、運輸及房屋局の陳帆・局長が18日の立法会本会議で「2017年印花税(修訂)条例草案」の審議中止を要求すると予告した。同草案は「一地両検」議案と施政報告の審議が終了した後にあらためて審議するという。林鄭長官は、高速鉄道が来年第3四半期に開通するまで1年足らずしかなく時間が切迫しているために過ぎないと説明した。これに対し民主派からは「議事規程を利用して議会をもてあそんでいる」との批判が上がったほか、「民主派と行政長官の信頼関係を深刻に損なうやり方」との指摘も出た。だが民主派が「2017年印花税(修訂)条例草案」の審議で議事妨害を行い「一地両検」の審議を先送りする可能性があるため、林鄭長官は先手を打ったともみられている。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20171006_4185/

 

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