子供にケガさせた猫店長、署名集まり釈放へ【香港―社会】

観塘の薬局の猫店長が子供にケガをさせた事件で、当初は漁農自然護理署の動物管理センターで隔離措置をされるはずだった猫が、私営の動物病院で検疫を受けることが認められた。10月11日付香港各紙によると、その猫は薬局で飼われている看板猫で「波子」という名前。6日に中国本土から観光に来た親子が同店で買い物してから30分ほど経ってから、母親が「猫が5歳の息子にケガをさせた」と言いに来たので、見ると男児の耳の後ろに5ミリほどの傷ができていたという。猫の飼い主で薬局の責任者の男性が詫びて傷口を消毒し、賠償すると申し出たところ、母親は受け入れず通報。男児は病院へ運ばれ、漁農自然護理署が数日内に猫を施設に収容して検疫を行うと通達していた。しかし事件発生後、猫は食欲をなくして好物を与えても嘔吐するなど体調を崩し、1ポンドも痩せてしまったそうだ。本来は9日に収容されることになっていたが、市民からは「母親が小さな事件を大げさにしている」との意見が出て、立法会議員が発起人となりインターネットを使って情状酌量を求める署名活動を開始。その傷が本当に猫のせいなのか確定する前に収容することへの疑問や体調を崩した猫を衛生的環境が良くない収容センターに入れてさらに症状が悪化することへの不安などを指摘、その結果7万人の署名が集まった。当局では猫が動物病院で検疫を受けることを承認。狂犬病などの問題がなければ、飼い主の元へ戻れることになった。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/history/index2.php?id=14736

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