同性のパートナーに連れ添って来港した英国籍の女性が、扶養家族の身分で滞在することを香港入境処に却下されたことに対して司法審査を申し立てた案件で、9月25日に行われた上訴審で裁判官が原告の主張を認めた。26日付香港各紙によると、原告は2011年6月に家族ビザを申請したが8月に却下され、同年9月に来港して以降も旅客の身分で香港に滞在。13年には就労ビザを申請したが却下され、その後再度家族ビザを申請したが却下されたため司法審査を申し立てたという。16年10月に原告は敗訴したものの上訴。このたびの上訴審での逆転勝訴となった。法廷は、原告と事務局の双方が協議を行うよう命令している。香港では今年4月にも、同性婚をした公務員の男性が自身の伴侶への福利を公務員事務局に拒否されたことに対して司法審査を申し立てた案件で、高等法院が政府側に差別があったとの裁決を下した例がある。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20170918_3597/