米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は9月22日、香港の長期債務信用格付けを「AAA」から「AA+」に引き下げた。ただし見通しは「ネガティブ」から「安定」に引き上げた。23日付香港各紙によると、S&Pは引き下げの理由として「香港は中国本土と強い関係性を持ち、今回の引き下げは中国の格付けを引き下げたことに伴う」と説明。ただし今後2~3年は強力な財政状況を維持するとみている。この評価に対し陳茂波・財政長官は「同意しない」と批判し、「S&Pは本土経済のリスクが高まり香港へも影響すると判断しているが、これは本土の最近のポジティブな発展と合致しない。最近の本土の融資状況は顕著に改善され、貸し出しの伸びも鈍化している。企業と政府部門の負債比率も安定している」と説明。また香港の上半期の経済成長は良好で、輸出、雇用、観光のデータはすべて上向いているため、政府の予測では通年の域内総生産(GDP)伸び率は3~4%の達成が可能との見方を示した。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20170816_2796/