国務院の固体廃棄物の輸入に対する引き締め措置により、中国本土への輸出ができなくなった香港の古紙回収・輸出業界が、本土と香港両地の政府当局の注視を促すことを目的に、9月15日から古紙回収を停止した。9月15日付香港各紙によると、停止期間は1週間の予定だが、期間中にたまる古紙の量は2万トンに上ることが予測されることから、それらが埋め立て地へ廃棄されることを防ごうと、政府環境保護署では一部の社区回収中心(コミュニティー・リサイクリング・センター)を開放し、古紙の受け入れをすることを決めた。回収地点は18区にそれぞれ1カ所ずつあるほか、環境保護団体「緑在区区」が4カ所で古紙回収を受け入れる。回収地点の所在地や電話番号は環境保護署のホームページで案内している。一方、業界の古紙回収停止により回収価格の下落が予想される。現在は1キロあたり60セントの相場が、40~50セントに落ち込む見込みという。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20170907_3370/