9月7日、特区政府教育局の蔡若蓮・副局長(50歳)の息子が自殺したことが明らかになったが、その直後、香港教育大学内でこの件を嘲弄する張り紙が見つかり、非難が高まっている。8日付香港各紙と香港電台(RTHK)ニュースによると、亡くなったのは蔡副局長の長男のピーターさん(25歳)。外国の大学を卒業後、香港で物理療法師をしており、音楽やスポーツが得意で文武両道に秀でた好青年だったという。しかし昨年10月に参加したトライアスロン大会で負傷し、頭蓋骨骨折や脳出血で生死をさまよい、回復してからも精神的に落ち込み抑うつ状態で病院に通っていたそうだ。事件当日は自宅のバルコニーから飛び降りようとしたところを家政婦にいったん制止されたものの、その後自室にこもってカギをかけ投身自殺を図った。問題の張り紙が見つかったのは香港教育大学内の掲示板で、「香港独立」の宣伝などに混ざって蔡副局長らを嘲弄する文字が書かれていた。これに対し香港教育大学校長が会見し、遺憾の意を表明。同大生徒によるものか定かではないとしつつも「道徳の一線を超えた恥ずべき行為だ」としっ責した。翌8日には林鄭月娥・行政長官も「道徳をはずれた冷血な言論である」と張り紙を批判する声明を発表した。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20170804_2489/