中国国務院が7月に2017年末までに廃プラスチック、未分別の古紙、破棄繊維材料など24種類の固体廃棄物の輸入を禁止する政策を発表したが、香港の回収業者が苦境に立たされ、香港に古紙をはじめとする資源ゴミがあふれる恐れがありそうだ。9月6日付『星島日報』などが伝えた香港環保廃料再造業総会の話では、中国本土の大手製紙工場2社は今年第4四半期の古紙の輸入割り当てに対する当局からの批准をまだ得ておらず、現在の割り当ての剰余分については欧米からの輸入を決め、香港からの輸入を暫定的に停止するため、香港の回収業者に大きな影響が出るという。香港では毎日約2500トンの古紙が回収されており、1カ月に7万から8万トンが本土に輸出されている。古紙輸出先の9割が本土で、その3分の1が先述の大手2工場へ、その他は本土の小規模工場へ送られ、東南アジアへの輸出は少ない。本土工場の割り当てが決まらなければ、大量の古紙が香港内に滞留することになるという。そこで、古紙回収・輸出業者十数社が一丸となって9月11日から3~14日にわたり古紙回収を停止し、本土と香港両地の政府当局の注視を促したい考えだ。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20170817_2816/