観覧車問題、蘭桂坊の父ジーマン氏が仲裁に【香港―経済】

中環の大型観覧車「香港摩天輪」の運営問題だが、蘭桂坊集団のアラン・ジーマン(盛智文)代表が仲裁に名乗りを上げた。9月5日付香港各紙によると、香港の政財界に太いパイプを持つことで知られているジーマン氏は現在の蘭桂坊を作ったとされ「蘭桂坊の父」と呼ばれる人物。今回の件は民間企業間の交渉であるため特区政府が口出しできない事情もあり、ジーマン氏の手腕に期待が寄せられている。最大の難関は観覧車の売買問題で、TECL側が提示している金額が4000万ドルであるのに対し、スイスAEX側の要求額は1億5000万ドルといわれている。なお、事の発端はスイスAEXの契約更新が認められず入札形式となったことだが、政府消息筋は透明性と公平性を保つためと説明。すでにランドマークとして認知されている観覧車を広告媒体にして収益を確保し、入場料を現行の100ドルから20ドルと大幅に下げたTECLに軍配が上がった形だ。また、億単位の投資が必要な事業でありながらも契約期間が短すぎるとの批判もあるが、現地はMTR沙中線の開通や付近の道路の拡張工事もあり、長期の賃貸契約が難しいことが原因だという。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20170905_3275/

 

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