林鄭月娥・行政長官は8月2日の記者会見で、教育局副局長に任命された蔡若蓮氏の件に触れた。3日付香港各紙によると、林鄭長官は「蔡氏の任命が社会の関心を集めていることは留意するが、この決定が教育界との開戦だと形容されていることは理解に苦しむ」と述べ、政府は政治的立場ではなく才能で人材を採用することや、副局長と政治助理(局長補佐)はすべて局長が推薦・指名したことを強調した。また「現時点では5年前の手法で国民教育を展開する計画はない」として、蔡氏の任命と国民教育は関係ないと説明した。教育局の楊潤雄・局長とともに記者会見した蔡氏も「教育政策は各部門と社会の合意が必要で、副局長が単独で決定できるものではない」と述べ、主な仕事は行政長官の施政綱領のうちの教育に関する施政理念と具体的措置や、36億ドルの新予算の活用を実現することと指摘した。さらに国民教育の推進については林鄭長官から今期政府の優先課題ではないと聞かされたことも明らかにした。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20170803_2468/