新界先住民のリーダー的存在として「新界王」と呼ばれた劉皇発氏(前立法会議員、新界郷議局の前主席)が7月23日に死去した。24日付香港各紙によると、劉氏は享年80歳。1936年に屯門龍鼓灘村の農民の家庭に生まれ、60年に龍鼓灘村代表に選出されて以来、半世紀にわたり政界で活動。80~2015年に新界郷議局主席、85~2016年に立法評議会(立法会)議員、85~90年に香港基本法起草委員会委員、93~2013年に全国政協委員、09~12年に行政会議メンバーを務めた。基本法起草の過程では先住民の合法・伝統的権益を保護するため積極的に働きかけ、最終的に第40条として規定。35年にわたり務めた新界郷議局主席は長男の劉業強氏が後任となっている。15年に立法会で政治体制改革案の採決が行われた際、親政府派議員の大部分が退席し賛成票がわずか8票で否決されたが、体調を崩して遅れていた劉氏を待って一緒に投票するための行動だった。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/history/index2.php?id=16704