日清食品の香港市場での新規株式公開(IPO)は早ければ9月となることが分かった。7月20日付『大公報』によると、市場消息筋の情報では同社は5月に香港取引所(HKEX)に上場申請を提出し、中国本土と香港の業務を分離上場させる。暫定的に9月末の上場を予定しているが、10月にずれ込む可能性もある。資金調達額は約15億6000万ドルの見込み。初歩的な目論見書によると、香港の即席めん市場でのシェアは62.6%。「出前一丁」「公仔麺」など5つの旗艦ブランドを抱える。IPOによる調達資金で工場の拡張・改良を行うほか、販売網の拡大、研究開発、戦略的パートナー関係の構築や商品拡充のための買収活動に充てる。2016年度の香港市場での収入は前年比0.34%減の11億6600万ドルだったが、中国本土市場での収入は同0.36%増の14億6400万ドルだった。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20170710_1894/