中国人民銀行は７月４日、香港の人民元適格海外機関投資家（ＲＱＦＩＩ）投資枠の拡大を発表した。５日付香港各紙によると、投資枠はこれまでの２７００億元から５０００億元に大幅に拡大。香港に次ぎ２番目の規模が認められている米国の２５００億元を大きく上回る。２０１１年の試行開始時の２００億元から１２年４月に７００億元、同年１１月に２７００億元に拡大されたのに続く３回目の投資枠拡大である。香港金融管理局（ＨＫＭＡ）の陳徳霖・総裁は「国際投資家が中国本土の金融市場に参入する上で香港が重要な仲介役であることを反映している」とコメント。中信銀行（国際）の廖群・首席エコノミストは「滬港通、深港通は個人投資家を対象とするのに対し、ＲＱＦＩＩは機関投資家を対象とし、株式、債券にも投資できて独特の機能を持つ。人民元の切り下げ圧力が依然ある中、ＲＱＦＩＩの投資枠拡大は資金流入を促進できる」と述べた。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/history/index2.php?id=14843
