楊枝使う小型の弓、子供に流行で注意喚起

最近、中国本土の子供たちの間で流行していたという「牙籤弩」。牙籤(楊枝)を弓矢として射ることができる小型のクロスボウ(十字弓)のことで、ミニサイズでかわいらしい見た目に反して危険性が高く、深センでは販売禁止となり、マカオでは殺傷力ある小型武器として認定された。香港にもその牙籤弩が流入することに保護者らから注意を促す声が出ている。6月21日付香港各紙によると、牙籤弩で射った楊枝は時速80キロにも及び、厚紙やジュースの缶なども簡単に穴が空き、肉を射ると深さ3~4センチ突き刺さり、目に刺さった場合は失明するほどの威力がある。仮に木製の楊枝ではなく金属製の弓を使ったら、射程距離は5メートルを超え、ガラスや鏡、コンクリ板も貫くことが可能という。先ごろは中央電視台がその危険性を報じたことから公安が調査に乗り出し、深セン市では全面販売禁止に。子供用玩具として売り出していた本土のネットショップも出品を取りやめたそうだ。香港税関によれば、香港では重量6キロを超える弓を所持するにはライセンスが必要。今のところ牙籤弩に関する通報や苦情はないものの、必要とあらば法的措置を取ると話している。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/history/index2.php?id=17471

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