コンサルティング会社JLアドバイザーは6月1日に広発証券のリポートを配信した。ムーディーズは中国のソブリン格付けをAa3からA1に引き下げ、安定した見通しとした。これは27年間で初のムーディーズの引き下げとなる。その声明によると、今後の中国における財務力の低下と経済成長の減速により、負債比率が上昇する可能性が高いことが主な要因となっている。実際、中国のGDP成長率は、大きく減速しており、近年、その負債比率は上昇している。そのことは、2016年3月にムーディーズに中国の格付けをマイナスに格下げさせた。そのため市場は引き下げを予想していたと考える。格下げは、中国政府が財政のデレバレッジングと資産バブルを含む政策を優先的にシフトすることは正しいことを示している。たとえ次の四半期に経済成長が失速しても、中国政府は引き締め政策を維持すると同社は考えている。詳細はJLアドバイザーのHP(www.jladvisers.com) を参照。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=17617