香港では5月24日、今年初の黒色暴雨警告(ブラック)が発令される大雨となり、航空機が滑走路を外れる事故や浸水など各地でさまざまな被害が出た。香港の大雨警報には3段階あり、最高レベルを示すのは黒色(ブラック)、その次が紅色(レッド)、黄色(アンバー)となっているが、24日は早朝からその順番に発令され、累計8時間続いた。ブラックが発令されたのは11時30分、解除されたのは約1時間後のことだ。5月25日付香港各紙によると、同日10時52分に香港国際空港に到着した東方航空の765便が滑走路から滑り出て、前輪と後輪の一部が草地に接触した。同便は到着後なぜか一時滑走路に留まっていたため管制塔が速く出口に向かうよううながし、動き出した直後に滑走路を外れたようだ。雨の影響か、人為的なミスあるいは機体の故障なのか、原因は分かっていない。この事故で多くの便が離着陸できず、約100便に影響が出た。一方、24日18時までに政府当局が確認した樹木の倒壊は20件、浸水は19件、土砂崩れは3件に上った。雨量が最も多かったのは葵青区と深水●区で300ミリを超えた。葵青区内の学校では床上浸水が2インチに。高速鉄路西九龍駅の建設現場は一時、ひざの高さまで浸水した。香港島東部の■▲湾東大街ではタクシーの車体が水に浮かび、流されるほどだった。【●=土へんに歩、■=竹かんむりに肖、▲=王へんに其】【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=17136