港珠澳大橋に手抜き工事疑惑、21人逮捕【香港―経済】

廉政公署(ICAC)は5月23日、港珠澳大橋の建設工事をめぐって関係者21人を逮捕したことを明らかにした。24日付香港各紙によると、逮捕者はすべて特区政府土木工程拓展署から業務委託を受けている米国系企業、嘉科工程顧問有限公司の職員。2012年から土木工程拓展署の委託で公共事業の建材の品質試験を請け負っており、13年から港珠澳大橋香港区間の建設に使用するコンクリート・サンプルのストレステストを行っていた。だが試験報告の順序が混乱していることから試験結果に疑問が抱かれ、通報を受けたICACが5月16日から同社幹部2人と実験室の技術・一般職員19人を逮捕。職員らは規定時間内に試験を終わらせず試験設備の表示時間を調整したり、サンプルを金属など別の物に代えるなどで試験結果を偽装したもよう。15年初めから2年にわたり土木工程拓展署に虚偽の試験報告を提出していた疑いがある。偽装の動機は明らかになっていない。特区政府発展局の馬紹祥・局長は、一部建設をやり直す必要があるかどうかについては状況の深刻度をみて判断するとコメントした。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=17565

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