5月7日に起きた女子学生強姦事件の容疑者が警察署内の留置場で自殺を図り死亡した一件で、自殺に使ったコンピューターのケーブルが警察の備品だと判明。担当官らの処分は免れないもようだ。12日付香港各紙によると、10日に逮捕された容疑者は秀茂坪警察署内の取調室からこっそりケーブルを盗んだが、留置場へ移す際の身体検査で警察署員が見落としたらしい。また、容疑者は自殺に一度失敗していることも明らかになった。容疑者の拘留中に、留置場室内の天井に着いていたスプリンクラーが作動して消防が駆け付けた記録があり、その際はスプリンクラーが故障したせいだと思われていたが、実は容疑者がケーブルをひっかけて自殺を図ろうとしたのだった。しかしそのことに気付かず、また故障の原因も追及せず、水浸しになった部屋から容疑者は別の部屋に移送され、その後自殺して死亡したそうだ。留置場の設備は収容者が自殺や逃亡を図れないよう、トイレはなく、コンクリのベッドにマットレスは敷かれていない。また凶器とならないように食事に出される肉などは骨が取り除かれる。こうした厳重な対策が前提だけに、今回の一件は警察職員による人為的ミスが疑われている。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=17359