特区政府は5月12日、2017年第1四半期の経済統計と通年見通しを発表した。第1四半期の実質域内総生産(GDP)伸び率は前年同期比で4.3%となり、前期(16年第4四半期)の同3.2%(修正値)から拡大。伸び幅は11年第2四半期以降で最高となった。前期比伸び率は0.7%で、3期連続で拡大、平均伸び率は1.2%となっている。輸出は前年同期比9.2%増となり、13年第1四半期以降で最高。雇用と収入は良好な状況で資産市場のパフォーマンスも高いため、個人消費は同3.7%増に上昇。建設活動の活発化から投資も同6.4%増と顕著に伸びた。第1四半期の統計は予想を上回ったものの、世界経済の先行きには多くの不確定要素が存在することから、通年伸び率予測は2月の財政予算案とともに発表した2.0~3.0%に据え置いた。大部分の民間機関アナリストの最新予測は2.0~2.6%、平均では2.1%となっている。一方、消費者物価指数(CPI)伸び率は前期の1.2%から0.5%に縮小。基本物価上昇率も2.1%から1.4%に縮小した。通年伸び率予測は2月に発表した1.8%、基本物価上昇率は2.0%に据え置いた。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=16878