先に梁振英・行政長官が率いる粤港澳大湾区視察団に参加した経済発展委員会の委員を務める黄友嘉氏は、香港が積極的に粤港澳大湾区都市群発展計画に参加しなければ多くのチャンスを失うと警鐘を鳴らした。4月28日付『大公報』によると、黄氏は「国家の長期的な目標は資本市場と現代サービス業の発展である。香港は国際金融センターであり、専門サービス業は国際的水準であるため、大湾区を通じてその特徴を発揮し国家の需要に沿ってともに発展できる」と指摘。資本市場の発展停滞で中小企業の資金難や市民の貯蓄に投資先がない問題があるが、資本市場の発展は人民元の国際化にかかわる。オンショアとオフショアが歩調を合わせなければならず、これは粤港澳大湾区だけにできることだという。香港では一部の者が中国本土との経済融合に抗い、ひいては1国2制度に影響すると憂慮しているが、黄氏は欧州連合(EU)の例を挙げて理性的にみるよう促し、「香港が大湾区に参加しなければ取り残され、国際的地位は低下する」と述べた。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=17360