阮嘉敏さん

ミス・キャンパス出身のCM美女

2016年から再開された香港先生(ミスター香港)の候補者にエスコートされてドレス姿で登場した阮嘉文さん。香港将軍澳のTVB電視城スタジオで筆者撮影

 中国ではミス・キャンパスのことを「校花」という。全国的なコンテストとしては北京新鋭雑誌社が多くのネットメディアと協力して催行してきた中国校花大賽(2008〜)や美菜中国美容医院集団が主催する校園天使大賽(2007〜)があり、前者は500院校から応募者を集めたという。201011年度の校園天使總決賽が中国のネット動画で鑑賞できるが、活力装(スポーツウェア)での激しい舞踏や泳装(水着)の猫歩(キャットウォーク)を経て、才芸(特技)の披露や口才〈口頭試問〉の時間もたっぷりとられており、美女たちの多面的な魅力を堪能できる。

ビキニの水着姿で登場した阮嘉文さん。身長163センチとミスコン出場者としてはかなり小柄だ。筆者撮影

 今回ご紹介するのは、香港版ミス・キャンパスともいうべきFace U-star2010〜)の2013年度20強入選者で、「CM王」の異名もある阮嘉敏(マンディ・ユン)さん。香港中文大学事業進修学院でメディア学を専攻し、その後は兼職モデルとして、香港MTRや日本の東芝のCMなどで活躍してきた。2016年香港小姐(ミス香港)で總決選に出場する10強に進んだが、惜しくも入選は成らなかった。現在はTVB所属の芸人として活躍中

(このシリーズは月1回掲載します)

筆者・和仁廉夫(わに・ゆきお)1956年東京生まれ。香港で第2次大戦期の日本占領史跡などを扱った『歳月無聲』(花千樹出版・中文)を出版。中国ミスコンに関しては、「広州『姿』本主義〜香港返還もう一つの意味」(霞山会『東亜』20099月号)がある。

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