女子を魅了する街
リぺ島&バンコクを歩こう
香港から気軽に訪れることができるタイには、たくさんの魅力がある。首都バンコクではきらびやかな寺院の数々や、洗練されたショッピングモール、タイ式マッサージや香辛料の効いた料理などが人々をひきつける。大都会バンコクを離れれば、プーケット島、サムイ島、クラビ島など有名リゾート地が名を連ねる。好評を博した特集「女子を魅了する街」のシリーズ第5弾となる今回は、まだあまり知られていないリゾート「リペ島」と何度訪れても魅力が尽きない「バンコク」を併せて紹介したい。
(文と写真・森沢雅子/構成・編集部)
※内容は取材時のもので予告なく変更される場合があります。予めご了承ください。
交ータイ最南端のリペ島
アンダマン海の南部でマレーシア寄りにあるタイ最南端の島のひとつであるリペ島へは、まずバンコクから国内線で約1時間、Hat Yai(ハジャイ)という町まで飛ぶ。ハジャイの空港からフェリー乗り場があるPak Bara(パクバラ)まで車で約1時間30分、その後ボートに乗り継ぎ1時間30分でやっと到着する。
航空会社でエアチケット、車、フェリーのトランスファーをセット販売しているので、そちらを利用するのが簡単だ。タイ国内からのほか、マレーシアのランカウイ島からもアクセス可能だ。リペ島はタイ本土から60km、ランカウイ島から30km離れた場所に位置する楽園だ。
遊ーリペ島の美しいビーチ
リペ島には3つのビーチがある。ボートの発着地でもあり、最もにぎわっている「パタヤビーチ」、朝日が見られる「サンライズビーチ」、そして夕日がきれいな「サンセットビーチ」だ。小さい島なので、どのビーチからも徒歩20分ほどで、ほかのビーチに行くことができる。島内にタクシーはなく、バイクにサイドカーが付いたバイクタクシーが時々見られる程度だ。どのビーチも白砂で、遠浅のアンダマンブルーの海が広がっている。まだ開発されきっていない島なので、シュノーケリングやダイビング以外にこれといったアトラクションはない。滞在中は、とにかくのんびり過ごしたい。ただし、サンライズとサンセットは必見だ。
見ー島の繁華街 Walking Street
島内唯一で最大の繁華街がWalking Streetと呼ばれる1kmほどの通りだ。通りの両側にはタイ料理、イタリアン、シーフードなどのレストランやバー、カフェ、ショップ、コンビニエンスストア、旅行代理店などが軒を連ねる。夜遅くまでリゾート客が集まるこの通りは治安も良く、リゾートの夜を満喫することができる。Walking Streetのほかにもパタヤビーチ沿いにレストランやバーが並んでおり、静かな夜の海を眺めながらの夕食も楽しめる。
見ーバンコクの見どころ「ジム・トンプソンの家」
言わずと知れたタイのシルク王ジム・トンプソンがマレーシアで謎の失踪をするまで住んでいた家で、現在は博物館として一般に公開されている。大学で建築を学んだトンプソン氏自らが設計した家は、チーク材を使いタイの古い建築様式で建てられた高床式の東南アジアスタイルだ。建物内には、ジム・トンプソンが収集していたアジア各地の古美術品、仏教芸術品が飾られている。緑豊かな庭園に囲まれた敷地内にはレストランとショップも併設している。(最寄り駅:BTSナショナルスタジアム駅)
買ータイのお土産「セラドン焼き」
テーブルウェア好き女子ならきっと欲しくなるセラドン焼き。タイの焼き物の1つであるセラドン焼きは、主にタイ北部のチェンマイで生産される伝統的な青磁器だ。タイ北部の土と、草木からとった釉薬(うわぐすり)の天然原料で作られ、翡翠のような淡い緑色や青色と細かなひび模様が特徴といわれている。皿や小鉢、コーヒーカップなど、デザインがシンプルなものが多く、料理のジャンルを問わず重宝すること間違いなしだ。バンコクでもいくつかのショップやウイークエンドマーケットで買い求められるので、お気に入りを探してみよう。
食ースパイシーな美食の数々
美食も旅の楽しみの1つ。タイ料理といえば真っ先に思い浮かぶのがスパイシーな料理だ。香辛料とハーブをふんだんに使った料理は、どれも食欲を刺激するものばかり。辛い料理の代表格タイカレーにはレッド、イエロー、グリーンとあるが、米国の情報サイト「CNN Go」で、世界で最もおいしい50種類の食べ物の1位に選ばれ、最近人気が集まる「マッサマンカレー」は甘酸っぱさとコクがあり、独特の味わいを楽しめる。ほかにもカニとココナツの濃厚な味わいが魅力の「プーパッポンカリー」も外せないメニューだ。カレー以外でも「パッタイ」や「トムヤムクン」など本場のタイ料理を味わおう。
学ー本場で習うタイ料理教室
観光やショッピングを満喫した後に、こんな体験レッスンはいかが? タイ料理研究家として活躍する竹下ワサナさんが主催する「バーンワサナ」の料理教室では、オーセンティックなタイ各地の料理を、日本語で学ぶことができる。メニューは前菜からメーン、デザートまで幅広いチョイスの中から選択可能だ。気さくな人柄の講師とのクッキングは楽しく、タイならではの食材や調味料についても説明してくれるので、しっかり学ぶことができる。
タイで食べたおいしいものを、レシピごとお土産として持ち帰ることができる魅力的な体験だ。(バーンワサナのウェブサイト:www.vasana-takeshita.com)