上訴庭は4月24日、「公職者の行為失当」で禁固20カ月の刑を受けた曽蔭権(ドナルド・ツァン)前行政長官の上訴申請と保釈を認めた。25日付香港各紙によると、2月24日から赤柱監獄(スタンレー刑務所)で服役していた曽氏は、3月9日に上訴を申請。保釈金10万ドルで上訴期間の保釈が認められ4月24日に出所した。保釈中に香港から出境することは認められず、裁判所にパスポートを提出。裁判所での手続きを終え家族とともに出て来たところでメディアの取材に応じた。曽氏は「この間、筆舌につくしがたい辛酸をなめた」と述べ、服役中に慰問を寄せた市民、元同僚、友人らに感謝の意を表した。また懲教処職員の自身への対応が他の囚人らと何ら変わりないことに触れ、「彼らを尊敬する。香港が法治の地域であり、執法人員は偏りなく公正であることを証明している」と語った。他の起訴内容である「行政長官が利益を受けた罪」については9月26日に審理が行われる。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=16950