先ごろ暴力団などによる組織売春の摘発の舞台となった尖沙咀の香檳大厦だが、このほど警察が大半の物件の所有者であるデベロッパーの恒基兆業地産と犯罪撲滅のために協力体制を強化したことをあかした。4月18日付香港各紙によると、同ビルは2011年から恒基兆業地産が買収を開始しており、すでにビル全体の7割方の物件が同社の資産となっているが、空き家となった149戸の居室を暴力団が不法占拠し、売春宿として利用していたことが先月明らかになったばかり。これらの経緯から、同社では空き家を悪用されないよう、売春宿となっていた居室の内装を一斉に撤去。各戸の窓を封鎖し、ドアの施錠も鎖などの強固なものに変更している。また、同社の警察への捜査協力はすでに始まっており、同じく3月の初旬には男2人と女1人を不法滞在と違法薬物所持の疑いで逮捕している。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=16948