実年齢が63歳なのに83歳と記されたパスポートで香港に入境しようとした本土籍の女性が先ごろ、偽旅券の使用容疑で逮捕され、その初公判が4月12日開かれた。13日付香港各紙によると、被告が4月2日に入境しようとした際、入境処職員が見た目と年齢が符合しないことに気付き逮捕した。被告は2年前にも同じパスポートを使って来港した記録があり、そのときは入境処職員が見過ごし、入境できたのだという。被告自身は以前からパスポートの記載が間違いであることに気付いており、本土の公安局に訂正を申し出たものの認められなかったと話している。弁護側は、生年は本来1953年と記載されるべきだが、元の書類の筆跡が不明瞭だったため、1933年と間違って入力されてしまったという可能性を主張。裁判官も本土当局の正式な出生記録に1933年と記されていることを指摘、情状酌量の余地があると判断した。被告が素直に非を認めていることと、すでに10日間香港で拘置所に入ったことも考慮し、禁固8カ月、執行猶予1年半の判決を言い渡した。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=17124