不動産抑制策の強化、初回複数購入を制限【香港―経済】

住宅市場の過熱に対応し特区政府は新たな抑制策を打ち出した。4月12日付香港各紙によると、梁振英・行政長官、陳茂波・財政長官、運輸及房屋局の張炳良・局長は11日夜7時に記者会見を行い、住宅購入にかかわる印紙税措置の引き締めを発表。昨年11月に従価印紙税が一律15%に引き上げられたが、香港に住宅物件を所有していない永住者は免除されるため、一度の契約で複数物件を購入するという抜け道があった。このため「1件の契約書で1戸の物件を購入した場合だけ15%の印紙税が免除される」との新規定を盛り込み、12日午前零時に発効された。1件の契約書で複数物件を購入するケースは1月以前は月20~30件だったが、3月には180件に増加。全体に占める割合は昨年11月以前の3.6%から4.7%に拡大したという。3月に売り出された九龍東の「啓徳嘉匯」では30.79%、長沙湾の「匯璽2A」では33.02%の物件がこうした取引だった。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=17295

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