香港ではこのところ家庭内暴力の被害者が若年化しているという。4月9日付『大公報』によると、香港婦女中心が過去5年間に受けた電話相談1万1016件のうち、913件が家庭内暴力に関するもので、相談者が若年化する傾向があった。相談者の年齢は、2011年は40~49歳が38.3%を占めていたものの、15年は48.2%が30~39歳の女性だった。また、虐待のうち最も多いのが身体的暴力で、次に精神的な虐待が多かった。同中心が、家庭内暴力に関する相談者39人に16年3月から今年3月までに聞き取り調査を行ったところ、回答者87.2%が身体的暴力を受けたと回答。56.9%が精神的暴力を受けたと答え、性的な暴力を受けたという人は10.6%に上った。また回答者の過半数が、1種類以上の暴力を受けていたことが分かった。39人のうち26人が警察に通報したことがあると答え、13人は何度も通報した経験があり、最も多いのは通報5回だった。しかし逮捕された加害者は7人、起訴されたのは4人だけで、起訴された加害者に科された刑罰はいずれも軽度だったという。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=16990