第36回香港電影金像奨の授賞式が4月9日、香港カルチュラルセンターで開催された。「香港のアカデミー賞」と称される同賞は、最近1年間に公開され、最も優れていると評価された映画および監督、俳優などに与えられる。今年も主要タイトルである作品賞や主演男優賞など計19部門から最優秀賞が選ばれた。7部門でノミネートされていた『樹大招風(英題・Trivisa)』が作品賞をはじめ監督賞など計5部門で受賞。同作に主演した林家棟(ゴードン・ラム)と任賢斉(リッチー・レン)は2人とも主演男優賞候補としてノミネートされていたが、栄冠は林家棟が手にした。一方、主演女優賞に輝いたのは『幸運是我(英題・Happiness)』で老人性痴ほう症の女性を演じた恵英紅(クララ・ウェイ)。第1回香港電影金像奨では『長輩』で、第29回では『心魔(邦題・心の魔)』で主演女優賞に選ばれ、今回が3度目という快挙となった。このほかオリジナル映画音楽賞は『七月與安生(英題・Soul Mate)』のサウンドトラックを手掛けた日本人作曲家の波多野裕介と金培達(ピーター・カム)が受賞した。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=17105