住宅の初回複数購入を注視、6月にも抑制策【香港―経済】

特区政府運輸及房屋の張炳良・局長は4月5日、立法会財務委員会の特別会議に出席し、昨今の住宅を一度に複数購入する動きを注視し新たな抑制策を打ち出すことも示唆した。6日付香港各紙によると、昨年11月に住宅市場の過熱を抑制するために従価印紙税が15%に引き上げられたものの、初めて住宅を購入する香港永住者が一度の契約で複数物件を購入することで新税率を回避し、抑制策の効果が薄れているとの疑いがある。張局長は一度に複数物件を購入する永住者が「極端な例か、普遍的なすう勢になっているか」の状況を把握し、問題が深刻ならば6月末までに処理すると説明。さらに政府が行動を取る前に予告することはないと述べた。『明報』の統計では昨年11月から今年3月末までの新築物件取引のうち421件が一度の契約で複数物件を購入したものだった。取引総額は170億ドル余りで、同期の新築物件の取引総額の26%を占めた。2月には九龍東の「啓徳嘉匯」の売り出しで永住者が約1億4000万ドルを投じて一度の契約で15戸購入した例もある。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=16700

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