3月26日に香港のトップを決める行政長官選挙が行われた…

3月26日に香港のトップを決める行政長官選挙が行われた=本紙1面参照。候補の1人だった曽俊華(ジョン・ツァン)元財政長官は、しばしばウイットに富んだ発言でメディアを喜ばせてきた人物だ▼サッカー好きらしく、開票後には「自分はFCバルセロナのように逆転できると思ったが、現実は、良いプレーをしてゴールを入れ続けても勝利を勝ち取ることはできなかった」と選挙戦をサッカーの試合に例え、落選したことに悔しさをにじませた▼負けた理由については「自分よりも相手のゴールのほうが多かった」と解説。「どんな試合でもずるはあるし、ペナルティーもあるものだ」と話し、中央政府が選挙戦をコントロールした証拠はないとしつつも、「今回は罰ゲーム」という一言が印象に残った▼立法会の補欠選挙に出るのかという問いには「第2のレジーナ(葉劉淑儀氏=元保安局長で新民党主席)にはなりたくない」と笑いながら回答し、記者たちも爆笑。曽氏の今後が注目される。 (本)

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