清明節にはお墓参りに行くことが慣習となっているが、今年の清明節(4月4日)は線香や供物を燃した火種が原因とみられる山火事が79件も発生した。4月5日付香港各紙によると、同日の湿度は60%と高温多湿の香港にしては空気が乾燥しており、香港天文台が午前6時に黄色火災警報を発令。注意を促していたものの、同日16時までに報告された山火事は76件に上り、夜までに計79件に達したという。今年1月に46時間におよぶ大規模な山火事が発生した沙田水泉澳邨の向かいの山頂でも火災が発生。4月4日の正午ごろに燃えだし一時は火の勢いが増し、100メートル×40メートル四方を焼き尽くした。消防のヘリコプターから水嚢を投下するなどの懸命の消火活動が行われ、約3時間後に鎮火した。漁農自然護理署によると、2016年は山火事で破壊されたカントリーパークの面積は210ヘクタールに及び、その中で最も被害が大きかったのは16年2月11日に城門で起きた火災で、150ヘクタールの森林が焼き尽くされた。同署では過去5年間、毎年平均430万ドルの費用を使って植樹をし、カントリーパークの被害を受けた範囲を修復しなければならなかったという。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=15737