コンサルティング会社JLアドバイザーは3月31日に広発証券のリポートを配信した。米FEDが利上げを行った数時間後、人民銀行は金利の公開市場操作を強化すると発表。1日物、7日物、28日物リバース・レポ金利は10ベーシスまで引き上げられ、中期貸出レート(MLF)は6か月物、1年物でそれぞれ3.05%、3.20%に引き上げられた。これには複数の理由が存在する。一つ目は、今年最初の2か月間の経済データの改善である。工業生産成長率は12月の6.0%から1月から2月に前年同期比6.3%に上昇した。固定資産(FAI)成長率もまた民間投資の改善に支えられ、1月から2月に8.9%に上昇している。小売売上高の伸びは9.5%に低下し、11年ぶりの低水準であったが、これは主に自動車販売の減税の結果であった。二つ目は、人民銀行は今年、金融リスク回避に焦点を当てているということだ。全国人民代表大会によると、中国政府は2017年度の成長を支えることよりレバレッジ解消や金融リスク管理に焦点を当てるだろう。同社は、人民銀行が2017年の政策スタンスを維持し、公開市場操作を通じて短期金利を継続的に引き上げると予想している。詳細はJLアドバイザーのHP(www.jladvisers.com) を参照。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=16939