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消費者委、赤ちゃんのおしりふき7割に防腐剤
消費者委員会は先ごろ、香港域内で流通している幼児向けウェットティシューについての成分検査を行った。9月16日付香港各紙によると、今回対象となったのは幼児向けウェットティシュー44種。価格は市価22~51ドルで、おしりや顔、体をふくのに適しているという製品だ。このうち10種は成分表示が不完全で、含有されるどの成分がアレルギーなどの原因になりうるかどうか判断がつかなかった。防腐剤やアレルギー誘因物質がまったく含まれていなかったのは3種だけだった。44種のうち、4種から皮膚の腫れや発疹、水泡を引き起こす可能性がある防腐剤「メチルイソチアゾリノン」が検出されたほか、6種に肝臓機能に影響を及ぼす可能性がある防腐殺菌剤「フェノキシエタノール」が含まれていた。7種には防腐剤「パラベン」が含まれており、毒性は低いがホルモンバランスや生殖機能に影響を及ぼすこともあるという。他の10数種も何らかの防腐剤が含まれており、香料やラノリン(羊毛脂)が添加されている製品も多かった。医学界では、幼児の体をきれいにするには水で十分だと指摘。ウェットティシューを使うのは外出時に限るなどして、できるだけ幼児の肌に化学物質が触れることを控えるよう呼び掛けている。【関連記事】