９月９日、スイミングプールや海水浴場で任務にあたるライフセーバーたちが待遇改善を求めてストライキを行い、この影響で公設プール９カ所が終日や一時閉鎖に、また海水浴場１３カ所でライフセーバーが不在となる事態に発展した。１０日付香港各紙によると、ストライキ当日は「水陸両方」でデモが行われた。９日朝には約２００人のライフセーバーがチムサーチョイ東部に集合し、ビクトリア湾を約１０００メートル遊泳。陸上では約８００人がデモ行進した。午後には約４００人が九龍公園に集まり、要求に耳を貸さなければ再度ストライキする可能性があると主張した。労働組合によれば、世界保健機関（ＷＨＯ）の２００３年のガイドラインでは５０メートルのプールのライフセーバーは通常４人、ピーク時は６人とされているのに、香港の同サイズのプールの６割が３人体制という過酷な勤務状況という。公設プール・海水浴場を管轄する政府部門・康楽及文化事務署ではスト当日はライフセーバーの６割を超える９３０人が任務に就いたと説明。そのほか、ボランティアライフセーバーと医療補助員約２００人を招へいし、穴を埋めたという。【関連記事】