全国人民代表大会（全人代、国会に相当）常務委員会の張徳江・委員長は８月２７日、委員長会議を開催し、行政長官の普通選挙問題に関する決定草案を常務委員会会議に提出することを決めた。２８日付香港各紙によると、決定草案は１７ページにわたり、うち５ページは決議案草案、１２ページは草案の背景にある根拠の解説。草案は持ち出しや内容公表を禁じられているが、関係者が明らかにした内容は（１）最終的な行政長官候補は指名委員会の過半数の支持が必要（２）候補者数は２～３人（３）指名委員会は選挙委員会と同様に４大分野が同等の割合、１２００人を維持――となっている。ただし最終的な内容は３１日の可決を待たねばならない。一方で指名委員会選出の基盤、行政長官の立候補のハードル、選挙方法の再修正など鍵となる問題には触れておらず、まだ議論の余地があるとみられる。【関連記事】