低所得層支援策を講じる扶貧委員会は８月１８日、最新の貧困状況を発表した。１９日付香港各紙によると、貧困ラインを下回る貧困人口は９０万人余りで、昨年の１０２万人（生活保護など福祉政策による現金収入を差し引いた場合）から約１０％減少。貧困世帯は３８万戸となる。最低賃金が３０ドルに引き上げられたことが貧困人口が減少した主な理由とみられる。同委員会は昨年１２月から申請受け付けが始まった関愛基金の「非公共住宅住民で生活保護を受けていない低所得家庭に対する一過性の生活手当」の支給額を引き上げることを決定。１人世帯はこれまでの３５００ドルから４０００ドルに、３人世帯は１万ドルから１万１０００ドルにするほか、新たに４人以上の世帯の枠を設け１万３０００ドルとする。これまでは３人以上の世帯は１万ドルだった。予算は約４億６０００万ドルで、約５万３１００戸が恩恵を受ける見込みだ。【関連記事】