香港警察は８月１７日、青少年に対する向精神薬物の闇取引の手口が巧妙化していると警告した。１８日付香港各紙によると、香港警察が今年上半期で摘発した薬物犯罪は１０８３件、逮捕者は１３６２人に上っているという。うち油麻地・尖沙咀地区の逮捕者は２１８人、１６～２０歳の青少年は１３人で、昨今の取り締まり強化が功を奏し、昨年同期比で３０％も減少している。ただ、取り締まりの強化により、地下化は一層顕著になっているようだ。従来は薬物が取引される場所としては、通常のバーなど娯楽施設が一般的だったが、現在は「鬼場」と呼ばれる、看板のない会員制の盛り場が中心になっているという。その多くが入口や通路に監視カメラが設置された商業ビルの中にあり、紹介者を通じ、入店のための暗証番号を手に入れ初めて入店できる仕組みだ。これらの場所では警察に踏み込まれても物的証拠が見つからないよう店内に薬物を隠すのが常套手段とされ、コンセントやテレビのチューナー、携帯電話の充電器などの内部を空洞にして詰め込んでいることが多いという。【関連記事】