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消費者委、子供用歯磨き粉の8割に鉛含有
消費者委員会は先ごろ、香港域内で流通している歯磨き粉についての成分検査を行った。8月15日付香港各紙によると、今回対象となったのは歯磨き粉35種で、うち26種が一般向け歯磨き粉、9種が子供用歯磨き粉。ブランドは23種類、価格は6.9~74.9ドルの製品だ。一般向け歯磨き粉26種のうちすべてから鉛が検出されたほか、子供用では9種のうち鉛が含まれていなかったのは2種だけだった。しかし、いずれも中国本土の安全基準値を超えていなかった。子供用で鉛の含有量が最も多かったのはドラッグストア「マニングス」のプライベートブランドの1ppm、その次がライオンの「こどもハミガキ」の0.89ppmだった。一方、フッ化物の含有量では、一般向け歯磨き粉26種のうち8種が、中国本土の児童に対する安全基準値の上限を超えていることが分かった。子供用で最もフッ化物が多かったのは、「黒人牙膏(DARLIE)」と「コルゲート」の子供歯磨きで、いずれも含有量は0.06%だった。フッ化物は虫歯を予防する効果があるが、子供が長期的に摂取すると班状歯(歯のフッ素症)を引き起こすことがあるため、専門家は歯磨き粉を大人と子供が共有しないよう呼び掛けている。【関連記事】