民主党は８月１０日、政治体制改革などについて討論した後の記者会見で、「指名プロセスに不満があっても２０１７年はまず１人１票での行政長官選挙を実施する」という段階的な普通選挙案は受け入れないとの姿勢を示した。１１日付香港各紙によると、民主党の劉慧卿・主席は全国人民代表大会（全人代、国会に相当）常務委員会が８月末に下す決定で不合理な制限を設けたり、市民に本当の選択肢がない場合、民主党はセントラル占拠に参加すると警告した。民主党が対話と抗争をともに支持している姿勢に対して党内からは批判も上がっているものの、劉主席は党の分裂を否定した。また同党メンバーも加わり開明的な親政府派などが発足した「行政長官の普通選挙実現への合意を探る」合同署名について、劉主席は「譲歩したという誤ったサインを送る」ため党としては参加しない方針を示した。【関連記事】