政治体制改革の公開諮問報告書と行政長官が全国人民代表大会（全人代、国会に相当）常務委員会に提出する報告が発表されたのを受け、民主派は「セントラル占拠行動」に向けた準備を本格化するもようだ。７月１６日付香港各紙によると、香港専上学生連会（学連）、学民思潮、民間人権陣線は１５日に合同記者会見を開催。学連の周永康・秘書長は「住民指名は社会の主役なのに報告では脇役扱い」と指摘し、全人代常務委が８月末の決定で住民指名を否定したら大規模な抗命行動かセントラル占拠を決行、９月には授業ボイコットを行うと表明した。民間人権陣線の楊政賢・召集人も「政府が２回目の公開諮問を開始する前に行動を起こさなければならない」と述べた。一方、セントラル占拠の戴耀廷・発起人は同日のラジオ番組で「報告は住民指名を直接否定していないことから、現段階では全面的にセントラル占拠を行うことはない」とコメントしたほか、全人代常務委が決定を下す前に中央官僚と対話することや、全人代常務委が１０月に決定を先送りすることを求めた。【関連記事】