九龍バスが申請していた乗車料金の値上げが行政会議で承認され、７月６日から実施されることとなった。６月１１日付香港各紙によると、全体の平均値上げ幅は３．９％で、当初、九龍バスが希望していた４．３％より低い数字となった。負担の割合は全乗客の約１４％が片道０．５～１．０ドル増、約８６％が片道０～０．４ドル増になるという。ちなみにビクトリア湾を越える他社との乗り入れ路線の運賃は今回は据え置かれる。２００２年以降、九龍や新界でのＭＴＲ拡充が影響し、九龍バスの乗客の流失は５０万人とも試算されている。また、インフレによるコスト増も経営を圧迫し、過去２年間で合わせて５５００万ドル以上の赤字を計上するなど不振が続いており、黒字化に向けた建て直しが急務となっていた。【関連記事】