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自由行20%削減、小売総額は4%減少に
特区政府が自由行(中国本土からの観光目的による個人旅行)の20%削減を検討していることが明らかになり、小売業界への打撃が懸念されている。5月28日付香港各紙によると、特区政府商務及経済発展局のリポートでは2012年の自由行による消費は域内総生産(GDP)の1.3%に相当し、就業人口の3.1%に当たる11万人余りの雇用を創出したと説明。ここから計算すると自由行20%削減で約2万人の雇用に影響するとみられる。昨年の本土観光客による消費額は1879億ドルで小売総額の38%を占めたが、UBSの試算では自由行が20%削減されれば消費額が約200億ドル減少、小売総額は4%減少するという。バンクオブアメリカ・メリルリンチは、本土観光客が40~50%を占めるショッピングモールの時代広場と海港城を擁する九龍倉集団は自由行20%削減により売上高が8~10%減少すると予測、家賃収入も減少すると指摘している。【関連記事】