かねて公表されていたＭＴＲの運賃値上げが６月２９日からに決まった。５月２８日付香港各紙によると、値上げ幅は３．６％、実際に値上げされる金額は０．１～１．５ドルとなるという。これで５年連続の運賃値上げとなるが、市民の反発は大きい。ＭＴＲでは利用者への料金優遇措置を実施する予定だが、さまざまな制限があり使いづらいという声が多い。優遇策の１つ目は同日の２回目の乗車が１割引となるというもの。全線で実施されるが、期限付きで、２０１５年の４月末まで。２つ目は早朝割引で、朝７時１５分から８時１５分までに指定の２９駅で下車した場合のみオクトパス（八達通）なら２５％、通常の乗車券では４４％が割り引かれる。実施は９月１日から９カ月間のみ。そして３つ目は「都会票」という新乗車券の発行。１枚４００ドル、新界地区の一部駅は対象外だが５４駅で使用可能な乗車券で、３０日以内なら片道４０回分が１０～２４％引きになる。【関連記事】