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警官を逮捕、警察内の違法とばく摘発
サッカー・ワールドカップが開催されるたびに違法とばくが問題となるが、香港警察は今年6月のブラジル大会開催に先駆け、取り締まりを強化している。5月8日付香港各紙によると、7日に香港警察と廉政公署(ICAC=汚職取り締まり署)が共同で警察内部の大型違法とばく集団を摘発した。西九龍警察本部、長洲警察署、警察官宿舎の捜索後、少なくとも警官3人が逮捕されたもようだ。数十人の警官が取り調べを受けたとの情報も流れており、今後逮捕者が増える可能性があるという。消息筋の話では「ノミ屋」に加担して同僚の警官を専門にサッカーくじ、競馬などの投票を請け負っている警官がいるとICACに通報があり、それを知った警察幹部が激怒。「O記」という通称を持つ組織犯罪および凶悪事件捜査のプロ「有組織罪案及三合会調査科」にICACとともに捜査にあたらせた。2006年のドイツ大会開催時には、2人の刑事が違法とばくにかかわり、うち5万6000ドルのノミ行為を行った1人が37カ月の禁固刑となった。【関連記事】