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高速鉄道問題、MTRCのCEOに辞任要求
高速鉄道の工事遅延問題で、香港鉄路公司(MTRC)のジェイ・ハーバート・ウォルダー行政総裁(CEO)に対し引責辞任を求める声が上がっている。5月7日付香港各紙によると、MTRCでは周大滄・工程総監がすでに責任を認め早期退職を発表したが、ウォルダーCEOは5日の立法会鉄路事宜小組委員会の会議で「コミュニケーションの問題に過ぎない」などと述べたことから批判の矛先が向けられている。ウォルダーCEOは昨年11月、特区政府運輸及房屋局の張炳良・局長に電話で「2015年末の開通は可能」と強調し、政府による立法会への報告内容を左右したとみられる。鉄路事宜小組委員会の田北辰・主席は6日、香港電台(RTHK)の番組で「ウォルダーCEOは深刻な職責失当」と非難。MTRCは上場企業であるため立法会による調査で辞任させることはできず、MTRCの非常勤取締役で組織する独立委員会だけが彼を辞任させる権限を持つと説明した。一方、民主党は張局長に対する不信任動議と「権力及特権法」による調査動議の提出を検討していることを明らかにした。【関連記事】