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メーデー連休の本土客、過去11年で初の減少
いわゆる「自由行」が解禁となってから11年、5月の連休のたびに入境者数が更新されてきたが、今年ついにその数が前年を割り込む事態となった。5月5日付香港各紙によると、今年の「小黄金週」(5月1~3日)中、来港した中国本土観光客は38万8100人。昨年同期(4月29日~5月1日)の39万4400人と比べると1.6%の減少となり、2003年の自由行解禁以来、初のマイナスとなった。減少の理由は諸説あるが、香港市民の本土客に対するデモが行われたこと、習近平政権による本土の汚職や腐敗の取り締まりが厳しさを増していること、本土の景気後退などを原因とみる声は多い。今回最も打撃を受けているのが薬局や貴金属店などの本土客相手の小売業。まだ正確な数字は出ていないが、香港内で7店舗を展開する九龍薬坊の代表は「売り上げは昨年の同時期より3~4割落ち込んでいる」と明かした。この影響から小売業の株価も下落しており、2日までの4営業日で東方表行は6.9%、莎莎は5.8%、六福は2.3%も下落した。【関連記事】