バックナンバー
|
|
本土観光客の消費に陰り? 滞在傾向に変化
5月の連休に香港を訪ねる中国本土観光客の消費傾向が変化しているようだ。5月2日付香港各紙によると、六福、周大福、周生生など本土客を上客としていた大手貴金属店チェーンではこの連休初日の来店者数が激減。周生生の劉克斌・業務営運総監は「今まで連休といえば通常時比で60~100%増の売り上げがあったが、現時点ではせいぜい10~20%増止まり」と述べ、九龍表行の黄錦成・総経理も「中小都市の客ばかりで客単価が低い。去年は3000~4000ドルくらいはあったが今年は1000ドル以下」と明かしている。また、宿泊傾向についても変化が見られ、香港旅遊業賓館連会の劉功成・主席は「去年のこの時期はどこもすぐに満室になったのに、この連休で満室になった施設はまだ1カ所もない。5月1日の時点で8割程度の入り」と実情を述べ、「深センの安宿に泊まり、日帰りで香港に出かける観光客も少なくないようだ」と持論を展開した。【関連記事】