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高速鉄道、工事遅れで開通は1年先送り
広州―香港間高速鉄道の香港間は建設工事の遅れのため予定されていた2016年の開通には間に合わず、1年先送りとなることが分かった。4月16日付香港各紙によると、香港鉄路公司(MTRC)は15日、記者会見を行い、高速鉄道の工事完了は少なくとも9カ月遅れて16年となり、開通は早くとも17年にずれ込むと発表。工事の主な遅延理由として(1)3月30日の暴雨で元朗のトンネルが浸水し、大型掘削機が故障(2)西九龍駅地下の地質と大量の公共パイプライン(3)深セン河周辺の地質――の問題を挙げた。予算オーバーの可能性については明らかにしていない。特区政府運輸及房屋局の張炳良・局長は、昨年末のMTRCの報告では15年に工事完了となっていたため、今回の件を「非常な驚き」「意外」と形容。MTRCに詳細報告の提出を求めた。政府は09年、高速鉄道の開通後50年の経済効果を780億~1060億ドルと見積もっていたため、開通が1日遅れるごとに500万ドルの損失となる。【関連記事】