豚肉の加工業者としては世界最大の萬洲国際が、香港証券取引所での新規株式公開（ＩＰＯ）を前に４月１０日、投資家向け会社説明会を開催した。同日付香港各紙によると、公募価格は８～１１．２５ドルで、発行株式数はおよそ４３億８０００万株。資金調達額は最高で４９３億ドルを目指すが、これは香港市場の今年の上場企業としては最大規模となる見込みだ。公募は１５～２２日、上場は２９日を予定しており、取引は５００株単位でおよそ５６８２ドルからの投資が可能となる。大口投資家としては、ノルウェー中央銀行、シンガポールの政府系機関投資家であるＧＩＣがすでに名乗りを上げている。一方、同社は日本での非上場公募（ＰＯＷＬ）も同時に行う予定で、これにより５億米ドル程度の資金調達が見込まれているという。ちなみに同社は米国最大の豚肉加工業者スミスフィールド・フーズを傘下に置く。【関連記事】